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てらりんぶろぐ



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「愉楽の園」(宮元輝)

 新しい本を買い忘れてたため、家で何かないかと書棚を漁ったところ発見した宮元輝のちょいと古い小説です。
愉楽の園
 なんとなくエロスを感じるタイトルですが、それに反して内容はとても深く、考えさせられる内容でした。
 難しかったですが、とても面白かったです。
 私は大好きですね。

作品名-『愉楽の園』
作者-宮元輝
ストーリー-B文章-B登場人物-C
心理描写-A情景描写-Aオチ-C
紹介
水の都バンコクの運河のほとりで恋におちた男と女。めくるめく陶酔の果てに、ふたりはどこへ連れ去られていくのか。恋愛小説に新しい局面をひらいた、宮本文学円熟の成果。
     A-超スゴイ B-スゴイ C-普通 D-ニガテ E-超ニガテ

 どうも紹介文を見ると恋愛小説みたいに思えますが、どうなんでしょう。
「新しい局面」とかありますが、新しいも何も別物のような気がしてなりません。
 ジャンル分けしにくいからひとまず恋愛にしたって感じがしますね。

 さて、タイです。
(一部の人はご存知の)ここ数日の私の東南アジア贔屓は、この小説が発端となってる部分もあります。
 読んでいるとタイの喧騒が聞こえてくるような気がしてきます。
 エロくないのにエロティック。不思議ですね。

 内容はといえば、上にも書きましたが「恋愛小説」ではないです。
 私は読んでて「ミステリー」に近いかもと思いましたが、違います。
 そもそも、読み始めてしばらくは何が書きたいのか全く分かってませんでした。
 恵子さんにサンスーンに野口君に小堀君にテアンと、登場人物はどんどん増えてくのに何が主題なのか掴めないもどかしさが思い出されます。
 当初は、タイの情景をただ淡々と書いた小説なのかと勘繰ったりしたくらいですから。
 まぁ、そう思いつつも書を閉じる気にならなかった自分が不思議でもありますが、その文章によるものなのか、私がタイに興味を持ったからなのかは分かりませんね。

 さて、中身を読み進めていくと、漠然とこの物語の大枠がつかめてきます。
 この「漠然と」というのがとても重要で、これは私の想像ですが、輝さんはこの「漠然と」浮かび上がってくる物語の主軸を、まさに「漠然と」タイに惹かれる野口や「漠然と」感じられる恵子の不安というものにリンクさせてると思うのです。
 端的に言えば、全体的に曖昧な物語なのです。
 それはタイの曖昧さそのものを書いてることに等しいのではないのか・・・と私は読んでるうちに思ったのです。
 つまり、この小説は「恋愛」でも「ミステリー」でも「サスペンス」でもなく、「タイ」そのものなのですね。
 なんかかっこいいな。

 で、まぁ「私はこの小説で『タイ』という国を描きたかった」と輝さんが言ったかどうかは知りませんが、ともかくこの小説では「タイ」と「人間」がよく書かれてる。
 この物語を語る上で、「テアンが男娼なのか」とか「野口の将来の進路」とか「恵子の複雑な胸中」とか「サンスーンの謀略」とか「スワンニーと小堀の恋の行方」とか「チラナンの鱗って何?」とかそういうことが重要じゃないのは明白です。
 私の中で印象に残っているのは、チラナンが野口に語った部分の野口の回想とテアンがエカチャイを揶揄した言葉でしょうか。
 二人の言葉には人間の優しさとか悲しさとかがよく出てて、それらを引き出すかのようなタイの情景とあいまって、不思議な感動を生んでいるのです。

 後半になってたびたび野口が頭に浮かべる「チラナンとスワンニーの笑顔」がとても綺麗なものだと思うのですね。
 この小説全体に言えることですが、すごく絵画的な描写がされるのが素敵なんです。
 もうなんか語りすぎててどんどん支離滅裂になってるな。

 ともかく私はオススメします。
 ただし、物語に痛快さ・明快さを求める人にはオススメできかねます。
 これを読んでとても感動できるなら、きっとまだまだ人として大丈夫でしょう。
 私もまだまだ大丈夫です。
 よかった(´ω`)


 今読んでるのは「疾走(上)」です。
 重松さんですね。
 ロストオデッセイ(だっけ?)のシナリオに抜擢されたそうで、まぁ流星ワゴンで「がんばるオジサン」を書いたこの人なら、ある意味あのゲームの主題に沿ったものが書けるのかなーとか思ったり。(たしか寂しいオジサンって感じのゲームだったよね?)
 まぁそれは置いといて、ともかく結構新しい作品らしいので楽しく読むことにします。
 読み始めの感想としては、シュウイチくんが鬱陶しいです。それだけ。
 シュウジくんふぁいとー☆ってな感じですね。
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テーマ:オススメの本 - ジャンル:本・雑誌

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人間ってのは気を抜くと漫然と生きてしまう、ということをブログで痛感。
気付くと放置してるもんなー。
あれやるこれやると言っておきながら、何もやってないね。

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