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てらりんぶろぐ



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「インストール」(綿矢りさ)

 はい、綿矢りさタソの「インストール」でございますよ。
 中々にすごいものです。
 そこらの「良作」「秀作」とは一味違います。
作品名-『インストール』
作者-綿矢りさ
ストーリー-C文章-B登場人物-C
心理描写-A情景描写-Cオチ-E
紹介
学校生活&受験勉強からドロップアウトすることを決めた高校生、朝子。ゴミ捨て場で出会った小学生、かずよしに誘われておんぼろコンピューターでボロもうけを企てるが!?押入れの秘密のコンピューター部屋から覗いた大人の世界を通して、二人の成長を描く第三八回文藝賞受賞作。書き下ろし短篇を併録。

【目次】
インストール/You can keep it.
     A-超スゴイ B-スゴイ C-普通 D-ニガテ E-超ニガテ

 さて、そろそろ恒例のこととなってきましたが、上の紹介文はやはり(ry
 要は、紹介文章なんてまったく中身を表して無いってことの好例ですね。
 中身というか、本質ですかね。
 上の文章だけ読んでると、まぁ良くある成長物語にコンピュータとか混ぜて若者風にアレンジしたものなのかなーなんて思っちゃったりするわけですが、それは全然違うわけです。
「おんぼろコンピューターでボロもうけを企てるが!?」とか書いてありますけど、一度読んでしまえばそんなこと「!?」とかつけてまで表に出すことではないよなーなんて思えるわけですね。

「じゃあ何て紹介すればいいの?」と問われるとこれはこれで言葉に窮してしまう。
 結論から言ってしまえば、本質的な部分では何のカタルシスもないです。(少なくとも私はそう感じました)
 表面上は朝子さんが最終的にはごにょごにょってことを決めるわけで、かずよしもがんばれ! ってなわけなんですけど、それは全く持って表面的なストーリーにしか過ぎないと思うのですよ。
 まぁそれを書く以外に紹介文として書けるようなことがないから仕方ないんでしょうけど。

 さて、ストーリーは置いておくとしても、17歳の女子高生が主人公というわけで、それはもうまさに心理描写をするには格好の材料です。
 その点で、この短編はとても優れている。
 流れるような(しかも少々破綻した)文章が淡々と続いていく様は、まさに青年期の四方八方に飛び散る思索の様子をよくあらわしています。
 また、所々に垣間見える一種異様な冷静さがまたどうにも女子高生っぽい。
 あるいは、ある意味でとても子供っぽいとも取れます。
 その点では、主人公の主観性がとてもよく出ていると私は感じたわけです。
 もちろん作者自身の主観性も。
 上の方で「ストーリーなんて飾りです! エロい人には(ry」なんて感じのことを書いてますが、まさにその通りで、この短編は本当に心理描写だけを主題に置いてるんじゃないかなーと思っちゃいました。

 文章の話ですが、まず読み始めて目に付くのがその独特の文体。
 インパクトはある。
 私はどちらかというとニガテなんですけどね。
 読み進めていくうちに、それは一種の表現技法に他ならないということに気付くわけですけど、それにしたって濃い。
 純粋なパワーを感じますね。
 ある意味では、ものすごくコンセプティブな小説とも言えるかもしれません。
 文面全体から言葉にしにくい主張が感じられるというのは中々ないですからね。

 さて、上記の長々としたよく分からない私の意見を読めばわかってもらえると思いますが、もうこれは普通の小説として読むとかなりハズレ感を味わっちゃうわけで、つまり今までのような解説(あるいは感想)はあんまり書けないのです。
 ストーリーだけを見れば大したことのない作品です。
 登場人物やそのバックグラウンドも大して描かれていません。(つまり普通といえば普通です)
 オチなんかもうあってもなくてもいいようなものです。
 ただ、その心理描写とえらい濃い文体だけが際立つのです。
 そんな作品でした。
 解説には「天才」とありましたが、間違いない。
 良くも悪くも「天才」の描く物だと思いましたね。

 さて、書き下ろし短編が収録されていました。
 こちらはギャップに驚くくらいに文章がノーマル。
 とはいえ、中身は相変わらずといえば相変わらずの偏屈的なものだったりしますが・・・。
 あからさまに極端ではありますが、城島みたいな人間は間違いなくどこにでもいますし、誰の中にも潜んでいます。
 そういうのを引きずり出してきて一つの短編にまとめることができるというのは、とてもとても素晴らしい才能だと私は感じましたね。
 内容は全然違いますが、「インストール」と「蹴りたい背中」だと背中寄りかなーと感じました。

 さて、私もインドは好きなのですが、一回も行ったことがありません。
 というか海外に行ったことがありません。
 近所にアジアンショップがあれば見にいくんだけどなーなんてしょうもない感想を抱いたりしました。


 次は東野圭吾「秘密」です。
 二文字シリーズなのでうほっ!なんて思ってましたが、最初の方を読んだ感じでは冗長な印象。
 まだまだ序盤ですが、これからどうなっていくやら。
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テーマ:感想文 - ジャンル:小説・文学

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おなまえ:てらりん
うまれたひ:秘密
せいべつ:攻め
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人間ってのは気を抜くと漫然と生きてしまう、ということをブログで痛感。
気付くと放置してるもんなー。
あれやるこれやると言っておきながら、何もやってないね。

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