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てらりんぶろぐ



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「黄色い目の魚」(佐藤多佳子)

黄色い目の魚
 なんて綺麗なタイトルなんでしょう。
 中身も良かったよ。
 もう青春まっしぐらって感じ。
 でも、ただ瑞々しいだけじゃないんですねー。
作品名-『黄色い目の魚』
作者-佐藤多佳子
ストーリー-A文章-B登場人物-A
心理描写-A情景描写-Cオチ-B
紹介
海辺の高校で、同級生として二人は出会う。周囲と溶け合わずイラストレーターの叔父だけに心を許している村田みのり。絵を描くのが好きな木島悟は、美術の授業でデッサンして以来、気がつくとみのりの表情を追っている。友情でもなく恋愛でもない、名づけようのない強く真直ぐな想いが、二人の間に生まれて―。16歳というもどかしく切ない季節を、波音が浚ってゆく。青春小説の傑作。
     A-超スゴイ B-スゴイ C-普通 D-ニガテ E-超ニガテ

 考えたらこんなベタな青春ストーリー読むのも久しぶりだったりします。
 しかし、パッと見とは裏腹に、中身はそんなに単純ではないですね。
 児童文学の出らしいのでどうなんやろーとか思ってましたが、もう全然そんなの気になりませんね。
 もう秀逸。

 さて、上の紹介文を見れば「絵」が重要な位置を占めていることが分かると思います。
 私が惹かれたのもそういう部分かもしれません。
 まぁ、実際にはそれはさほど重要なものではなくて、ただ題材としては都合が良いのかなーとおもった程度ですけどね。
 まぁ身につまされる思いというのもあったわけで・・・。

 さて、この物語は分かりやすいくらいにエピソードの多層構造(入れ子構造)を取っています。
 それは連作短編という形を取っているせいもあるのでしょうが、ともかくエピソードの数が細かい。
 大枠としてみれば、悟とみのり(木島と村田と書いたほうが分かりやすいかも)の恋愛ストーリーな分けですが、細かく分解していくと、それはもう色々な要素が細かく書かれています。
 それは木島と村田のそれぞれが個別に抱えた問題(テッセイと通ちゃん)であったり、さらに細かいところをみれば、木島のサッカーや村田の友人関係や怜美の家出やその他諸々だったりするわけです。
 そしてそれぞれの小さなエピソードが絡み合って大きな物語を作っているわけです。
 この構造はある意味分かりやすくてよかったな。
 リアリティはないけど、個々がある程度分かれているので読みやすかった。
 まぁ一歩間違えれば蛇足感もあったりするんだけど、そこらへんはテーマ性を統一したり本筋に上手く絡めたり・・・と上手にかわしてたと思います。

 さて、マジになるのは怖いことだ・・・そんなふうに考えてる時期が私にもありました。
 それはもうこの物語の主題じゃないかと思えるほど各所に書かれていることで、また私もえらく心を刺された部分だったりします。
 私事になりますが、中学・高校の頃の私と言うのは本当にアレでした。
 そりゃあもうアレですよ。
 今の私を知っている人がびっくりするくらい無気力、怠惰。
 ともかく何事かにつけてやる気がなかった。
 ただ単に流れに飲まれているのではなくて、もう流れに乗ることすら放棄していたり。
 意図的にそうしているわけではなくて、特に何も打ち込めることがなかったのですね、たぶん。
 部活もやってなかったし、むしろ何かを一生懸命にやるということに意味を感じてなかった気がします。
 面倒臭いとかじゃなくて、本当にやることに意味を感じてなかった。

 絵は好きだったけど、なんか趣味というレベルにすら満たないくらい。
 木島くんほどの才能も突き上げてくる欲求みたいなものもありませんでしたが、何となく境遇は似てたんじゃないかなぁ。
 そういう意味で身につまされる思い・・・と言う風に書いたわけです。
 解説で角田さんも書いてますが、逃げること・ごまかすことに長けていた高校生の私がこの小説を読んでいたら、もしかしたら少しは何か変わっていたかもしれませんね。
 当時の私は、人生というものの意味を理解したくて、でもそれができずに困っていたんでしょうかねぇ。
 今考えると何かやたらスカしたガキですけど。
 ちなみに今の私の人生観は「考えるだけ無駄」ですかね。アハハ。

 さて、そういったもう若者にとっては不変といっても過言じゃないテーマを内包しつつ、この小説は爽やかな青春仕立てとなっています。
 私はどちらかというとこういう紹介文を理詰めで書いてしまうところがあるのですが、この小説はそういう書き方では中々紹介できませんね。
 ハートを感じるしかないでしょう。
 って最後は結局丸投げなんですけどね。
 爽やか青春ストーリーが好きな人にはオススメですよ。
 単なる恋愛モノじゃないあたりも高評価ですしね。

 そういえば、一時期援助交際というものが流行った時期がありました。
 いわゆる中学生や高校生を買うオッサンというのは、満足に過ごせなかった自分の青春時代というものを取り戻そうとして少女を買うらしいです。
 だから、高所得層にこそそういうオッサンが多いのですね。(やつらは勉強ばっかして健全な青春時代を過ごせなかったから)
 制服コスとかやってる性風俗店も同様。
 もしかしたら、高校生主人公のエロゲーというのもそれに近いのかもしれない。(ただ対象年齢層などが違うだけで)
 そういう人は、こういう小説を読めばいいと思いますよ。
 まぁそんなどうでもいい豆知識でした。


 10代の頃は無気力キングだった私も、今や休みですら作品制作をするくらいに真面目(?)な人間となってしまいました。
 そんな中、デフラグ中の休憩にと読んだこの小説。
 本当の休みらしい休みでしたかね。
 いやぁー小説ってー本当にー良いものですねー☆
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テーマ:感想文 - ジャンル:小説・文学

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